結婚して10年が経った。
結婚記念日というのは入籍した日なのか、式を挙げた日なのか、どっちなんだろうかと悩んだりした事はあるだろうか?
まぁどちらでも構わないんだが、我が家では何となく、式を挙げた日が結婚記念日になっている。とは言え、入籍日は妻の誕生日だから必然とも言えるが。(誕生日と結婚記念日を一緒に祝う事など許されないのだ)
あの日、自転車女を嫁に貰って早10年。
本当に一言では言い表せないぐらい密度の濃い時間を共に過ごしたなぁ。
成功への道②〜理想の人生を生きる為に〜 - 悠々日記〜7人家族古民家暮らし〜
自転車女との出会い編
あの日あの時あの場所で、出会わなければお互い全く違う人生を歩んでいた。
神さまのイタズラとしか思えない。
今読み返しても不思議だ。何故あの時、妻は自転車を運ぼうと思ったんだろうか。
余程の天然(馬鹿)じゃない限り、自宅にスペアキーがあるのにわざわざ自転車を運ぶ人はいないはずだ。どうかしてる。突き抜けてるんだ、きっと。
だがこの10年、そんな妻に何度も救われた。
普通の人ならとっくに愛想をつかされてもおかしくない程、迷惑をかけっぱなしだ。
断っておくが、女性問題ではない。(妻は俺の事を限りなく黒に近いグレーだと罵っているが、ただの勘違いだ。冤罪で黒だと言われても困る。正真正銘のグレーです)
この10年をざっと振り返ろう。
衝撃的な出会いから1年経たずしてデキ婚し、アメリカ帰りの新入社員一年生だった俺は晴れて父親になるも速攻で2人目がデキル。
リーマン時代は安月給に深夜残業続きだったが3人目妊娠の一報を受けて独立を決意。
独立後は無収入に借金地獄が続く。その後、義理のご両親から頂いたマンションを買い戻して貰って売却資金を持って名古屋に移住。
名古屋引越し後に4人目妊娠が発覚(荷造りしながら子作りしてましたと自虐ネタを披露するもウケず)と同時に仕事仲間の裏切りが発覚。
キッチリ制裁を与えて別の仲間と会社を興すもマンションのお金は事業資金に溶かす。
義理の母上の癌が発覚。
俺、ストレスで倒れる。(リーキーガット症候群という免疫不全の病気で小腸に穴が空く病気だ)
体重が2ヶ月で15kg激減し、闘病しながら仕事をするも一向に改善せず、そのまま4人目が出産。
妻は4人の育児をしながら俺の介護までする羽目に。
一年かかって(妻の献身的な食事療法のおかげで)体調が50%程度にまで回復し、仕事に復帰。
新規事業として飲料水業界に参入を決意。
商談の為に上京する当日早朝に一緒に会社を興した仲間の自宅にガサが入る。
仲間、大麻所持で逮捕。
新規事業契約締結後、面会に行く。からの保釈。
その後、義母が他界。
程なくして5人目の妊娠が発覚。
新規事業の契約元が別会社に事業売却するも、アメリカ本社と契約破棄の危機に。俺が別会社を引き継ぎ事業を継続する事に。
5人目が出産。
イルミネーション事業を任せていた社員が離散、大麻所持の仲間とも決別。
田舎に移住を決意。古民家を改修し、豊田市は足助の山奥に移住。
新規事業で引き継いだ会社に問題がある事が発覚した(資金調達ができない)ため、新しく別会社を設立。
移住先の古民家が事故物件だった事が発覚。
アメリカ本社が経営難に陥る。発注した商品が届かない事態に。
古民家裁判を提訴。
新会社で資金調達に成功。
兼ねてより交渉していた製造権を取得。
再び名古屋に移住。
国産モデル開発中←今ココ
細かいところは端折ったつもりだけど、それでも色々あり過ぎた。まさかの連続だった。
こんな事態を一番側で支えてくれて、時には弱気になる俺を励ましてくれた妻には、
感謝しかない。
本当に感謝の言葉に尽きる。果てしない苦労を共にしてきた妻には何でも打ち明けてきたし、悩みも相談してきた。一番の理解者であり、応援者でもあり、戦友でもある。5人の子育てはみんなが想像を絶する程に過酷なのだよ。無論、自分が家にいる時は家事も育児も手伝うが、仕事がら出張も多く(なんせ新会社は東京なのだ)、一人で5人の相手をしなければならない日も多い。
俺の両親は離婚していて、母親は祖母の介護で田舎に帰っており、親父は再婚相手と一緒に住んでいる。妻のお父さんは東京在住でお母さんは他界してしまった。周囲に頼れる人は俺の兄妹か友達だけだ。わがままなんて言えない。
自分の事業だって資金難の連続だ。新会社には自己資金を突っ込んでるにも関わらず給与はとってないし、名古屋の会社も売り上げが安定せずに毎年資金繰りに頭を悩ませている。資金繰りに困ってるときは自分の給与を未払いにする事も少なくない。個人と会社の借金を合わせると4000万円ぐらいだろうか。何億円も借金している先輩経営者から比べればなんて事はない数字だが、半分ぐらいは個人の借金だ。改修資金も入ってるが。
それでも、それでも妻は笑って応援してくれる。
「万が一失敗しても、絶対なんとかなるよ。」
そう言って背中を押してくれる。やはり、突き抜けてるな。楽天家で、ポジティブで、天然な妻に何度助けられたことか。
見返したい相手、恩返ししたい相手、安心させたい相手、沢山いるが、妻と子供たちに俺が目指してる景色を見せてやりたいと強く想っている。無論、俺自身も見てみたい。ずっと思い描いて、夢に見てきた景色を。
間も無く、この10年の集大成を見せられる時が訪れるかもしれない。まだまだ、不安要素もいくつもある。
だが、必ず俺はやり遂げるだろう。
今までと同じく、諦めさえしなければ。
写真は10周年の記念日に食事したレストラン「マルコンソール」のもの。兄妹家族に子供たちを預けて数年ぶりに2人きりでディナーに行く事ができた。喜ぶ顔が見れて、こちらも嬉しくなる。(ついつい飲み過ぎた)
いつも本当にありがとう。
最後は隠れ家バーで妻を口説いた。
〜悠々自適に生きる〜