悠々日記〜7人家族古民家暮らし〜

脱サラした父ちゃんが山奥の古民家に移住し、5人の子育てに奮闘しながら悠々自適に暮らしている日々の生活をゆる〜く発信します。

フリーランスが一番楽。だが、いずれ限界が訪れる。

先日、NEWPEACE INC.のCEO 高木氏が発信した「誰も教えてくれなかったフリーランスは厳しいではなく甘いという真実」という記事を読みました。

正直に言うとNEWPEACEという会社も高木氏もそれまで知らなかったのですが、とても興味深い内容と意見だったので自分なりの見解もメモしておこうかと思います。

 

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今まではひたすらインプットばかりしてきたのですが、折角ブログを始めたのでアウトプットの習慣付けと訓練をしていきたいと考えています。

 

フリーランスに必要なのはスキルと人脈

さて、今日の本題ですが、記事にあるとおり私も今後益々フリーランスの人も増えて、フリー向けの仕事も増えると思います。

フリーランスで稼ぐのは、簡単だ。手に職がある人であれば、今の給与の2〜3倍は稼げるだろう。まぁ実は会社はかなり色々費用負担しているので、実質それでトントンの人もいるだろうが。

ただ、お金よりも大きなリスクがフリーランスにはあると思う。それは、成長が止まること。フリーランスというのは、現在のスキルやリソースの切り売り以上、何物でもないから。

今後、世界的にフリーランスが増えていく。だからこそ、1つの視点として、経験を交えながら語っておきたい。

冒頭から高木氏はこう切り出していますが、まさにそのとおりだと思います。

私も27歳の時に4年半務めたデザイン設計会社を辞めて独立したのですが、ある程度のスキルがあって仕事をくれる見込みのあるクライアントや元請けが数社あれば、独立しても仕事をもらえる可能性が高いし、当然給料より収入は増えると思う。

クライアント側もコストカットできるし、低コストのアウトソージング先が増えるのはメリットでもあります。注意が必要なのは、業界によっては転職後や独立後に、それまで前の会社でお世話になっていたクライアントに接触する事は勿論、仕事の依頼がきても前の会社の許可が必要なケースもあるという事です。

そういう縛りがない場合は、たとえブラックな労働環境だとしても一定期間の修行(精神と時の部屋)だと思えばスキルアップできてクライアントとも知り合いになれて給料が貰えるのならこんなに素晴らしい事はないと思います。何事も修行をしてから旅立つというのが定石ですから。

 

私の場合はホテルのデザイン設計だったので、独立したところでホテルのクライアントから仕事の受注を得られるはずもなく、期待もしていなかったのですが、独立後すぐに取り掛かる案件を事前に確保して退職しました。そして独立後にその案件が中止になり途方に暮れたという阿呆極まりないスタートを切ったので、そういうリスクもあるという事をこれから独立しようと考えている人は覚えておいてください。

 

高木氏の場合は私とは逆のパターンのようですね。

新卒入社早々に(某大手広告企業を)退職し、スキルもリソースもないが(恐らくいわゆるメンターと言われる存在の方と一緒に)色々なイベントの仕掛けをする側に入る事ができたと。

僕は新卒で入った会社を1年ちょっとで辞めた。最初から計画してたわけではなく、3.11の影響に受け、その勢いで辞めてしまった。

無計画なフリーランスだった。ただ、それが良かった。スキルもリソースも無に等しかったから、社会に対して前のめりに仕掛けることができた。

僕にとってそれは「よるヒルズ」や「リバ邸」のシェアハウス、または「One Voice Campaign」などのソーシャルキャンペーンだった。これらの活動で出会えた人は、イベントも含めれば、のべ1万人を超えるかもしれない。ただ名刺交換した関係ではなく、プロジェクトの共犯者として関わったので、濃厚だった。

当時の僕は、評価経済を生きていた。毎日プチクラウドファンディング状態だった(笑)。生きていくのに困りはしなかったが、預金が増えることはなかった。あらゆることが常にゼロベースだった。

ただ結婚もして家族もできると、そういうわけにはいかなくなる。気がつけば、言葉を書いたり、PRを仕掛けたり、というのが、再現可能なスキルになっていた。共犯者が、何かやるときの大事なリソースになっていた。

そして僕は、今日からやるぞ!と気合を入れることなく、ヌメッとまともなフリーランスを始めた。1年間やって、想像を超えるくらい稼げた。どれも面白い案件だった。その割にセルフコントロール。こんなんだったらみんな会社辞めればいいのに、と思った。

ただ同時に、自分の戦闘力が上がっていないことに気づいていた。関わるプロジェクトも増え、なんとなく忙しく過ごし、サラリーマンよりも自由にインプットしているはずなのに。相対的に弱くなっている気がした。会社で下っ端やっていたやつの仕事が少しずつFacebookで流れてくる。今まで人のフィードなんて気にしたことなかったのに。

 

羨ましい限りです。ビジネスの基本は人脈です。そして人脈は行動力と決断力がなければ築けません。高木氏の才覚が垣間見えますね。間違ってもスキルも人脈もないのにフリーランスになろうとしてはいけません。それを人はニートと呼びます。

 

クライアントとの関係性が鍵

ここで少し気になるのはフリーランスだと戦闘力が上がらないという意見。

それはクライアントとの関わり合い方次第だと私は思います。

ただ言われた事、指示された事だけをこなす外注さん的な立場だとそうならざるを得ないですが、自ら積極的に提案できる関係性を構築できればフリーランスでも十分に戦闘力は上がると思います。中々リスクと時間とお金が伴う提案は受け入れてもらえませんが、そこで諦めたらおしまいです。これは事業をする上でも会社勤めで上司を説得する時でも同じ事だと思います。向上心と行動力、そして諦めない心、それさえあれば立場は変わっても成長は止まらないと思う。

今、経営者になって色々発注するようになって初めて気がついたが、フリーは現在のスキル・リソースの切り売りだ。それ以上も以下も期待されない。ぶっちゃけリスクが伴う仕事は責任を取れる会社に発注するし、期待したことが出来ないようであれば取引を中止するだけだ(実際は納品まではしてもらうけど次発注することはない)。

ジャンプすれば届くかなというボールは投げない。でも一度でもボールをキャッチし損ねたら終わり。しかしそれはフリーにはわからない。発注主は自分たちの経験の糧にはするが、わざわざ伝えないのだ。育てる義務はない。お金を払っているから期待して色々言うのではなく、お金を払っているからこそ何も言わないのだ。残酷な話だけど。

気がつけば、自分の正面に投げられたボールをキャッチしてばかりになる。案件的にベストかどうかではなく、やりやすいという理由から身近なリソースを借りる。一度上がった収入は下げられないから、そうやって仕事を回すことばかりが上手くなる。その姿は、大企業にいる少し偉いおじさんと同じだ。

この発注する側の意見は正にその通りだと思います。だからこそ私は常に新しい提案をしなければならない、現状に甘んじていてはいずれ使い捨てにされると危機感を持って仕事に取り組まねばならないと思うのです。(正確には使い物にならなくなると言った方が正しい。次から次に新しい技術が生まれ、最先端のスキルを持った若手のフリーランスが登場してくるのだから)

そして勿論、この事はサラリーマンも同じです。現状維持に甘んじて上司の機嫌取りと言われた事しかしない無能な中間管理職が世間にはどれ程多い事か。

 

フリーランスが一番楽。だが、いずれ限界が訪れる。

所詮自分も、代替可能な存在になっていた。目の前の安い自由さと手取りに釣られ、20代の貴重な成長期をなんとなく過ごしてしまった。気がつけば、不自由な組織のなかで泥臭く経験を重ねた奴が機会を獲得するようになり、一方で僕は人生の選択肢が狭くなっていた。

結局、フリーランスはやめた。会社経験が無さすぎるので、どこかの会社に入ることも一瞬検討したがやめた。自分で会社を起こすことにした。それがNEWPEACE。正直、最初は苦しかった。フリーランスのほうがあらゆる面で簡単だった。何より自分が成長しなければならない場面が多すぎて、毎日成長痛だった。しかしそのおかげで、戦闘力が上がった。

 フリーランスでやっていこうと思えばある程度はできると思います。一定のスキルと人脈があれば。定期的に仕事をふってくれるクライアントさんがいたりすると本当にありがたいものです。でも、そこにクリエイティブな要素がなければいわゆる代替可能な存在になってしまうという訳ですね。

「人一人は所詮1馬力、頑張っても1.5馬力か2馬力ぐらいしか出ねーよ。無理し過ぎると身体壊すしな。要は人だよ。いかに優秀な人財を集められるか、育てられるか、引き止められるか。会社はそれにかかってる。」

最近、先輩経営者から言われた言葉です。

 

フリーも同じです。所詮フリーはフリー。1馬力です。外注さんとしての関わり合いしかできないか、外注仲間と協力して比較的大きい案件ができたとしても案件毎の単発単位になってしまいます。

 

私はフリーランスで独立するのは、それだけでも大変な事だと思います。仕事が取れなければ当然収入ゼロ。ある日突然、定期的に発注して頂いていたクライアントから仕事が来なくなる事も当たり前にあります。なので忙しくても作業しながら営業もしなければいけません。

適当に仕事をこなしても毎月の給料や年2回のボーナスが貰える事がこんなにも有難いものなのかと独立当初挫折した自分は痛感したものです。

どんなに前の会社で培った華やかなホテル案件の実績をポートフォリオにまとめても、所詮は前の会社の実績です。いくら担当デザイナーだと言ってもお客様は見向きもしませんでした。独立してからの実績はないのか?なら話にならない。実績作ってから出直して来い。

 

まぁ、当然なんですけどね。クライアントからすれば20代のペーペーにわざわざリスクを冒して発注する意味がないですから。そうすると必然的に外注さんとしての仕事に頼らざるを得なくなる。

 

最初から下請けの外注さんや(設計業界で言うなら)CADオペとして独立するならスキルさえあればそこまで仕事に困らないかもしれないが、その先に未来があるとは思えない。

 

フリーランスの戦闘力が上がらないのではない。仕事のスキルだけでなく、営業、人脈づくり、経理や契約の知識が必要になるので、ある一定までは戦闘力も経験値も上がるはずです。

だが、外注さんの立場に甘んじた時、停滞が始まる。焦燥感すら覚える事もありました。

正に目の前の安い自由と手取りに釣られている状態。これじゃぁ何処かの組織に属していた方がマシなんじゃないか、と自分も思った事もあります。終わりの始まりを肌で感じ始める。

だからと言ってクライアントを獲得して期待に応え続けるとなると、発注する側も受注する側もフリーランスでは限界が来る。

それが私が思う所のフリーランスの限界です。

 

フリーランスから会社設立が王道

 高田氏は現状維持に危機感を持ち会社を設立したそうですが、そうでなくても、仕事が順調に軌道に乗って仕事量が増えたり、クライアントの期待や要望に応える為に会社を設立するのはある意味王道と言えます。

そして、そこから経営者としての道が始まります。

「人を雇う、人を活かす、人を育てる」ことは本当に難しい事です。私は今でもずっとその事に苦心していますが、フリーランスで、自分一人でやっていた頃の方が遥かに楽でした。自分一人なら時間も場所も自由に決められますが、人を入れるとそうはいきません。社員が働く為の設備や環境、そして給与にお金がかかり、仕事を教えるのに時間がかかるにも関わらず作業効率はどうしても自分より悪くなります。その上自分は経営や営業に時間を取られて、それまで1.5馬力で動いていたとしても0.5馬力にならざるを得ません。経費が増えて作業効率が落ちるという事態が高い確率で会社設立当初に起こります。

即戦力、優秀な人財が欲しいと願いますが、そういう人財はよりクリエイティブな仕事ができる会社を選ぶか自分で独立します。なので先ずは会社をクリエイティブな環境にする必要がある訳です。

折角育てた人財が数年後に転職や独立で辞めていく。自分も独立した訳ですから勿論応援したい気持ちもありますが、複雑な気持ちになりますよね。そうならない為にもよりクリエイティブな仕事ができる会社にしたい、やりがいのある仕事ができる会社にしなければいけません。経営者の改善への道は果てしなく続きます。言うは易し。自分はまだまだ全然できていません。今年一からやり直そうと思っています。

 

あと補足しておきますが、勿論、業種によってはフリーランスで成功している人達は沢山います。ライター、アナウンサー、インストラクター等の業種がそうですが、個人でのブランディングに成功すれば生涯フリーランスで生きていく事も可能だと思います。

ですが、そういう人達ほどプロフェッショナルで、日々の精進を怠りません。だからこそブランディングもできるし、仕事も次々貰えるのだと思います。

フリーは稼げるらしいとか楽して稼ぎたいと思って独立すれば必ず失敗すると思いますし、上手く行っているように見えても長くは続かないでしょう。

要は自分が独立してまで何をしたいか、だと思います。

 

ここまで自分の独立、創業時の経験を交えて自分の見解を書いてきましたが、苦労も多い分、楽しい人生を送れていると思います。気が付いたら子供も5人に増えていましたし。

挫折や失敗を経験しても独立しなければ良かったと後悔した事は一度もありません。諦めなければ挫折や失敗も全て過程として経験になるだけの事ですし、好きな事を仕事にしているというのもあります。自分で事業をするからには覚悟して何事も自分で決めますし、全て自分の責任です。それが自分には合っているのだと思います。

これからも家族との時間を大切にしながら好きな仕事を頑張ろうと思います。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

 

〜悠々自適に生きる〜