古民家改修 解体編その3
築200年の古民家を改修して田舎に移住する計画を進めています。
5人の父ちゃんは今日も奮闘しておりますが、母ちゃんのHPが残り僅かなのが気になる。
5番目に産まれたのが女の子だったので少し安心してたのが、間違いだった。一番手がかかるっ!_:(´ཀ`」 ∠):
さて、本題の古民家改修です。
解体4,5日目
5日目は妹がまた手伝いに来てくれたので、残っていた床の解体作業をイッキに進める事ができました。
そのまま使えるかどうかはわかりませんが、床の基礎になっている大引は残して根太をひたすら解体して薪木にしていき、腐っている木はそのまま燃やします!
火の用心。 その為に焼却炉を補修したのですが、補修後の焼却炉の写真を撮り忘れていたので今度アップします。
床だけでなく、梁下に付いている框も撤去しました。部屋は広く使いたい(なんせ人数が多い)ので出来るだけ間仕切や襖は撤去します。土間側二間は天井も撤去して吹抜けにしたので、かなり開放感が出ました。
解体6,7日目
この日は予定していた友人と兄貴が諸事情により来れなくなり、我が家のスタメン7人(内2人は安定の戦力外)での作業。
6日目は引越先の地元・中馬地区でひな祭りのイベントが開催されていたので、作業は程々に散策する事に。
素敵な町並み。
足助・香嵐渓は古くから伊那街道の宿場町として栄えてきた歴史ある町です。保存活動も積極的に行っているので、風情のある建物や町並みが素晴らしいです。
しかし、5人の子連れは相変わらず目立つなぁσ(^_^;)
うちの子は元気一杯だから、そこら中で通行人や犬に声をかけるんですが、その後人数を確認された後、二度見されますw
気さくな方は声をかけて励ましてくれますしねw
「昔はみんなそうだったのよ!」
とか
「偉いわね!誰か表彰してあげて!」
みたいな感じが多いですが、偉いのはお母さんなので、自分はニコニコしながら距離を取りますw この距離間を保つのが年々子供が増える度に上手くなってきた気がします。
脱線しました。
という訳で、6日目は片付けと掃除だけして退散。7日目は天井裏の掃除をしました。
その2でアップした動画をご覧になった方はご存知ですが、あの200年分のすすと埃が大量に天井裏に溜まっているわけです。
ご覧になっていない方はコチラ↓
古民家改修 解体編その2 - 悠々日記〜7人家族古民家暮らし〜
しかも、昔は蚕を育てていたそうなので、藁やらゴザやら重しの木やらが大量にあり、それをひたすらゴミ袋に詰めていきます。
マジで全身真っ黒になりました。
天井裏は二期工事で子供部屋(というか秘密基地に近い)になる予定で、大工さんが工事に入られる前に掃除しておかなくては!と思っていたので、ある程度ゴミとすすを外に出せて良かったです。床も真っ黒になりました。
今日はここまで〜
〜悠々自適に生きる〜
里山資本主義とは
引越先の古民家を管理されている名人えびすさんより里山資本主義という本をお貸し頂いた。
東京出張の新幹線の中でスタバのコーヒーを飲みがらMacBookでメールの返信をした後に読む本ではないのは承知の上だが、面白い!
名人からこれからの里山の可能性やヒントがこの本から読み取れる筈じゃ。(実際にはこんな言い方はしていないが、そう聞こえてしまう)と紹介された。
本書は映画「もののけ姫」に登場するタタラの民と呼ばれる製鉄所がある村のモデルにもなっている島根県出雲安来地方や岡山県真庭市の「木質バイオマス発電」の取り組みを始め、広島県に在住の方が発明した「エコストーブ」の紹介からオーストリアのバイオマス発電最先端事例まで取り上げ、日本で衰退の一途を辿っている林業にスポットを当てて里山の魅力と可能性を伝えている。
「里山資本主義」とは
「里山資本主義」とは、お金の循環がすべてを決するという前提で構築された「マネー資本主義」の経済システムの横に、こっそりと、お金に依存しないサブシステムを再構築しておこうという考え方だ。お金が乏しくなっても水と食料と燃料が手に入り続ける仕組み、いわば安心安全のネットワークを予め用意しておこうという実践だ。
勘違いしないで欲しいのだが、江戸時代以前の農村のような自給自足の暮らしに現代人の生活を戻せという主義主張ではない。
筆者はこの様に述べ、マネー資本主義へのアンチテーゼとして3つ挙げている。
・貨幣換算できない物々交換
・規模の利益への抵抗
・分業の原理への異議申し立て
詳しくは是非読んで欲しいとこですが、要はお金が全てじゃないよねって話と、大量生産されてる物や食べ物ってろくな物ないよねって話(自分解釈では)。それについては激しく同意!
自分は フランチャイズのお店には自らは絶対に行かないし、極力コンビニ弁当やファストフードも食べない様にしています。それにお酒が大好きなので、個人経営されているこだわりを持っている素敵なお店を見つけると本当に幸せな気持ちになります。
本書は冒頭よりリーマンショックや3・11東日本大震災の教訓から始まりますが、現在の経済システムに警鐘を鳴らしているわけです。里山資本主義は未来の持続可能なシステムの中で数ある選択肢の1つとしてとても魅力的な主張だと思う。古き良きにスポットをあてる。温故知新の精神。自分は今後益々原点回帰の流れが強まってくるのではないかと思っています。
ちなみにリーマンショックについては映画「マネーショート」を観ると非常に分かりやすいです。当時の異様な空気が感じとれます。
マネー・ショート 華麗なる大逆転 - 作品 - Yahoo!映画
金融崩壊、世界経済の停滞、原発神話崩壊、迫り来る大地震の可能性等。今まで当たり前に享受してきた物(電気、水、食糧、お金等)は決して当たり前の物ではない事に多くの人が気付いたにも関わらず、目を閉じてそのまま走っている状態が現在の社会状況に近いのではないでしょうか。
まともな人なら一度は疑問に思う筈です。
本当にこのままで良いのだろうかと。
「里山資本主義」とは、そんな現代社会のシステムを補完するサブシステムであり、古き良きにスポットを当てて、里山の資源に注目した素晴らしい主義主張だと思います。
あなたはお金では買えない
里山資本主義を一足先に実践している人は、本当に面白そう、満足そうなのだ。なぜなのか。実は人というものの存在の根幹に触れる問題が、マネー資本主義対里山資本主義の対立軸の根底にあるからだ。
マネー資本主義は、やりすぎると人の存在までをも金銭換算してしまう。違う、人はお金では買えない。
〜中略〜
お金は他の何かを買うための手段であって、持ち手の価値を計るものさしではない。
そして筆者は持つべきものはお金ではなく、2つの事だと主張する。
・人との絆
・自然とのつながり
決してお金を否定している訳ではありません。お金は絶対に必要だし多いに越した事はないですよね。自分も事業を営む身として資金の大切さは身に染みていますが、「お金は目的ではなく手段だ」と常に意識しています。要は使い道や使い方が重要だということ。そしてもっと大事なのは人の恩恵への感謝と自然への畏敬と感謝。自分の子供たちにもそういう大事な事を覚えて欲しくて里山に移住することを決意しました。
後半は具体例や様々な取り組みを紹介しながらIターンやUターンと呼ばれる地方で活躍する若者達を紹介しています。
里山に移住する身としてはとても参考になります。名人えびすさんが特に伝えたかったのはこの辺りかもしれないなと読んでて思いました。
そのうち何故僕達家族が里山に引っ越す事にしたのか、子供の教育方針とか、その辺りも書いていきたいと思います。
〜悠々自適に生きる〜
古民家改修 解体編その2
解体2日目
解体初日で玄関土間の天井を解体したので2日目は畳の撤去と床の解体。
想像以上に子供達も頑張ってくれて八畳三間の床を一日で解体する事ができた。
残り二間は他の解体作業に支障をきたすので後日にすることに。
男手一人だったので、できるとこまでと考えてたのに嬉しい誤算。
薪木に使えそうな垂木は釘を抜いて程よい大きさに切って保管。
腐ってない床板は資材置き場に。
畳は近所に住んでいるえびすさんが引き取ってくれた。このえびすさんという方はかなり面白くて凄い人なんですが、その話はまた別の機会で。密かに名人と呼んでいます。
解体3日目
この日は友人3人がヘルプに来てくれたので、作業量の多いキッチン、風呂廻りを解体。
3人の内2人はハツリ屋と呼ばれる解体職人なので頼もしい限り。プロの解体作業のスピードは想像以上に早く午前中には浴槽と間仕切り壁の撤去完了。
午後も順調に解体は進み、増築部の外壁、天井、雨戸枠等を次々と解体していく職人2人は頼もしい限り。もう1人は子供達と一緒に気を燃やしながらサボってたけど。
最後に100年分のすすと埃を物ともせず天井を解体する友人の動画をアップします。装備はタオルとマスクのみ。
まるでジーザスのように神々しいその勇姿をご覧あれ。
100年分ぐらいのすすと埃を物ともせず作業を続ける斉藤という男。装備はタオルとマスクのみw#古民家改修 #天井解体 #神々しい #ジーザス
〜悠々自適に生きる〜
古民家改修 解体編
三月末に引っ越し予定の古民家を改修するにあたり、自分達でDIYできる事はボランティアを集めて自分達でやります。
予算も限られているので。
DIYでやるのは解体と漆喰塗装、それと小物製作でその他の施工は地元の大工さんにお願いします。やっぱり大事な所はプロにお任せが一番。
先ずは解体から。
工事内容を明確にし、どこまで解体すれば良いか大工さんと事前に現場打ち合わせします。
解体範囲が決まれば、後はひたすら壊して燃やしていくだけ。
1日目は妹と我が家7人(内2人は戦力外)で作業開始。
玄関土間の天井を剥がして吹き抜けにします。
折角の梁を天井で隠してしまっていた(冬の寒さ対策だと思われる)ので、どんな素敵な梁が出てくるか楽しみにしてました。
天井裏に溜まっていたすすや埃が大量に落ちてくるので、マスク、ゴーグル、被り物は必須。
待望の梁と茅葺の屋根裏とご対面!
暗くて上手く撮れない。でも想像以上に天井も高くて素敵な屋根裏でした♪
屋根裏は二期工事で子供部屋にする予定です。
天井下地の垂木等は薪木にして、天井材は燃やします。
初日の解体はここまで。
内見した時から絶対に剥がしてやろうと決めていた天井を解体して素敵な梁と対峙した時は何とも言えない気分になりました。
200年前に大工さんが建てた家に自分が命を吹き込むのだ!なんて考えるだけで高揚が止まらない。
〜悠々自適に生きる〜
古民家改修
さて、今日から少しづつ今進めている古民家改修について記録していきます。
先ずは家賃2万円、改修前の古民家からご紹介。
昔ながらの玄関。
トタンの壁は将来的に変えたいと考えてるけど、今回は手をつけない。
踏込土間部分。実は前に住んでいたのはイギリス人のご主人と地元の日本人妻だったのでその時に取り付けた暖炉が残っている。素敵過ぎる。
元は広い土間だった所を暖炉で暖まる為に簡易的に床を作ってゴザを敷いている。
ここは床の木軸から増設予定。
奥の畳座敷二間。一部床下地が腐っているので、床下地木軸から作り直して畳は張り替え。
机にガスコンロが置いてあるだけの調理場。
ここはワードローブと下足箱を新設予定。
家族が多いので収納は大事なのです。
まだ新しい冷蔵庫は譲って頂きました。
助かります!
奥の畳座敷二間。
まだ一部家具が残っている。
要らない物は燃やせとの事。流石田舎。
ここはリビングとしてフローリング貼りにする予定。冬が極寒のようなので床暖房をいれます!
土間キッチン。
水廻りはフルリフォームが必要。
お風呂。ヤバイw
脱衣所もなく、かなり寒そう。
勿論撤去。お風呂は増築して、ここは土間収納スペースとかまどを作ります。
トイレは水洗に改修済み。浄化槽も設置済との事なので安心。
ざっと紹介しましたが、少し前まで人が住んでいたので比較的綺麗な古民家。
登記上は明治元年❕
となってますが、恐らくそれ以前から建っている筈。縁側や土間キッチン等を増築して上手く引き継いでいる印象です。
そんな古民家を自分の手で改修できるなんて素敵過ぎます。
基本的にトイレ以外の水廻りはフルリフォームして、床は下地からやり直して床暖房を入れる予定。天井は折角の梁が隠れてしまっているので、一部吹き抜けにして土壁はDIY漆喰に塗り直します。
大工さんは地元の工務店さんにお願いしたので安心。
楽しみ過ぎる〜
三月末に香嵐渓の近くに引っ越し〜 #田舎暮らし#古民家 #古民家改修 #田舎移住 #暖炉
〜悠々自適に生きる〜